【意外と知らない】今話題の三峡ダムってどんなダム?

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中国の長江の上流にある三峡ダムについて、

時々yahooニュースで見るけどどんなダムなんだろう?

こんな感じの方も多いはず。三峡ダムの概要を知っている方は少ないのではないでしょうか。

決壊や洪水などで話題になっていますが、実際はどのような役割を持ち、どのくらいの大きさのダムなのか、調べてみました。

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三峡ダムの概要

三峡ダム宮ケ瀬ダム
堤高185m156m
堤頂長2310m375m
流域面積100万㎦213.9㎦
総貯水容量393億㎥約2億㎥
堤体積1600万㎦200万㎦
役割洪水調節
発電
水運
洪水調節
不特定利水
上水道
発電

宮ケ瀬ダムよりも高いにも関わらず、5倍弱の幅を持ち、10倍の体積を持ちます。貯水されている水の量は約150倍です。ダム湖の面積などはけた違いです。

もちろん、型式が異なるため単純な比較はできませんが、かなり規模が大きいということはわかると思います。詳しくは下記で紹介します。

また、ダムの役割として水運があるのは中国ならではだと思います。

ダムを用いた水力発電は、中国の全発電量の中の1割を占めており、中国の重要な電力源となっています。世界最大の発電量を誇る水力発電ダムです!

特徴① とにかく大きい

先ほども述べたように、三峡ダムはとにかく大きいです。

百聞は一見に如かず、ということで下記をご覧ください

左;宮ケ瀬ダム 右:三峡ダム

こちらは日本でも有数の有名な宮ケ瀬ダムと三峡ダムを同じ縮尺で比較したものです。

同じ縮尺とは思えないくらい巨大だということが見て取れるかと思います。

衛星写真上だと三峡ダムは堰っぽく見えますが、これでも高さが150m以上あるというのですから驚きです。

堤頂長(ダムの幅)も2km近くあり、歩いて30分くらいかかる距離です。

川の中腹にこんだけ高いダムを建設できるのは圧巻の一言です。

特徴② 水没地域の人口がけた違い

先ほども説明した通り、三峡ダムの流域面積はけた違いに広いです。

そのため、ダム湖に沈んでしまう地域も多く、水没地域の人口は140万とも340万ともいわれています。宮ケ瀬ダムの移転人数は1200名程度でとても多い方です。

その数は何と1000倍以上!

様々なニュースからも見てわかる通り、中国は中央集権的で政府の持つ力が非常に強いです。その強権的な体制を利用して多くの人々を移設できたのではないかと思います。

さすがは中国ですね~

三峡ダム建設の背景にはこのような事情があることも知っておいてよいでしょう

特徴③ 水運としての役割

出典:三峡ダム-Wikipedia

ダムの利用目的として、「水運」があげられています。

即ち、ダムでせき止めている湖を貨物船などの船が日々航行しています。

なかなか日本のダムにはない役割の一つです。

こんなにも規格外に大きいダムだとこのようなダム湖に貨物船が通り、水運という役割を持つようになるんですね~

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2020年三峡ダムで起こっていること

三峡ダムの概要はわかったけど、何が問題になっているの?

今現在、中国では記録的な豪雨が発生しています。

その洪水で発生しているのは以下の2点です。

①豪雨の影響でダムの放流量が増加し、下流が氾濫している。
 →下流は中国の経済の中心で水没したら世界経済に影響を与える

②ダム湖の水の量が多すぎて貨物船が立ち往生
 →8/27にひとまず解除された模様です

日本でも毎年のように記録的な洪水が発生していますが中国でも同じような問題に悩まされています。

確かに中国共産党の隠ぺい体質なども問題の一部ではありますが、世界中が近年の異常気象への対応に追われていることは間違いないでしょう。

以上!

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