【超簡単解説】ダムの型式って何?それぞれの魅力とは?

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前の記事ではダムの魅力について簡単に語りました。

詳しくはこちらをご覧ください。

今日はここで紹介した、ダムの一番魅力的な要素である型式について深く紹介していきます。

それでは1つずつ確認していきましょう!

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ダムの型式の違い

友人A
友人A

ダムの型式ってなに?全然イメージつかない

多分ほとんどの方がこんな感じだと思うのですが、要するにダムの形の違いです。

今回は、特に有名な下記3種類を紹介します。

  • 重力式コンクリート型
  • アーチ式コンクリート型
  • ロックフィル型

それでは、確認していきましょう!

ダムの型式を語るうえで、ポイントとなるのは以下の2点です。

  • 湖側からの水圧をどのようにして分散させるのか
  • 材料となるコンクリートや石などの価格

ダムの王道!重力式コンクリート型

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一つ目は王道の重力式コンクリート型です。

ダムといえばこの形のイメージが強いね!

こういう方も多いのではないでしょうか。

実際に3種類の中で最も数が多く、メジャーな形式のダムになります。

下記の図が非常にわかりやすく、参考になります!

この図を見てもわかる通り、湖からの水圧をコンクリートの重さ(重力)で支えており、その重力はダムの真下(支持力という矢印がある部分)にかかります。

そのため、ダムの真下の強固な地盤でないと建設できないという特徴がありますが、それ以外に必要となる条件が少ないため、比較的多くの地域に建てられています。

下記のアーチ型と比較すると、設計的には単純なため、建設難度はそこまで高くなく、人件費も比較的安く済みますコンクリートを多く使用するという特徴があります。
コンクリートの値段が安くなっているため今も昔も幅広く建設される代表的なダムの型式です。

ダムといえばこれ!というような、王道で迫力満点のデザインの型式です。

ダムらしさ     5.0
コンクリート量   5.0
ダム設計の難易度  1.5
レア度       1.0(全国に約1000基)

人気のダム型式!アーチ式コンクリート型

2つ目はデザインが特徴的なアーチ式コンクリートダムです。

このダムは有名な黒部ダムかな!?デザインがかっこいいね!

上から見たらアーチの形をしているため、このように呼ばれています。

こちらも、下記の図を用いて説明していきます。

この図を見ると、水圧の受けを示す、支持力という矢印が、ダムの真下の地盤と、周りの山で支えていることがわかります。つまり、湖から受ける水圧をダムの真下と周りの山で分散させることで水を受け止めています

このダムは強固な地盤のほかに、周囲の山々の岩盤が強固なところにしか建てることができないため、建設可能な場所が限定されます。

重力式と比較してコンクリートの量が少なくて済みますが、設計の難易度が高く、人件費が高くつくため、コンクリートが廉価になった現在ではあまり建設されていません

しかしながら、デザインがかっこよくてレア度も高いため、出会ったときにテンションが上がります。そんな型式のダムです。

ダムらしさ     4.0
コンクリート量   2.0
ダム設計の難易度  5.0
レア度       5.0(全国に約50基)

玄人向けの渋い型式!ロックフィル型

三つめは変わったデザインのロックフィルダムです。

これって、、山なんじゃないの…?ダムじゃないでしょ!

いいえ、これも立派なダムです。

今まで紹介したダムは、材料がコンクリートでしたが、3つ目は主に石でできています。


この図を見ると、水圧の受けを示す支持力という矢印が、ダムの真下の地盤で多く表示されており、水圧を幅広い地盤で受け止めていることがわかります。

そのため、重力式コンクリートでは耐えられないような、軟弱な地盤でも建設できますが、大量の石などの材料が必要というのも特徴です

近年でも数多く建設されている形式で、実はアーチ式よりも多くの場所で建設されています。

ダムっぽくないデザインが特徴の渋い型式のダムです。

ダムらしさ     1.0
使用する石の量   5.0
ダム設計の難易度  3.0
レア度       3.0(全国に約350基)

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まとめ

いかがだったでしょうか。

まとめるとこんな感じです。

メリットデメリット
重力式コンクリート型設計が容易多くのコンクリートが必要
アーチ式コンクリート型コンクリートが少なくて済む設計が複雑で人件費が高い
周囲に強固な岩盤が必須
ロックフィル型軟弱な地盤でも建設可能大量の石が必須

それぞれのダムの特徴を抑えられたでしょうか。

アーチ式コンクリートのダムを見たときに、ここの周囲の山は強固な岩盤をしているんだな~とか、
ロックフィルダムを見たときに、これは最近できたダムなのかな~など、

型式の特徴を知ることで、よりダム巡りを楽しむことができれば幸いです!

以上!

記事で使用した図3点

出典:http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1503/kj00015226-008-01.html

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